BOOKカバーチャレンジ2日目。
小学校になると、よく近所の図書館に通っていました。
長い坂が2つもあって、行きはもう大変です。
はじめのうちは、アニメ「忍たま乱太郎」の原作マンガを読んでいました。
それが「わかったさん」や「かいぞくポケット」なども読むようになり、
世の中にもれず、みんな大好き「かいけつゾロリシリーズ」を全て読破する子になりました。
今回はその中から、うちの本棚にある1冊を選びました。
「はれ ときどき ぶた」
作・絵:矢玉四郎
出版社:岩崎書店
定価:1,100円(税別)
ISBN:9784265916139
ぼくは、畠山則安。三年三組。あだなは、十円やす。
ぼくのじまんは、毎日、日記をつけていることだ。
でもこんどから“あしたの日記”を書くことにした。
だって、母さんが、こっそり見てるらしいんだ。
だから、うんとメチャクチャなこと書いて、
母さんを、びっくりさせようと思ったんだ・・・
(本作のあらすじより)
同じ読書アドバイザーの、まいちゃんからのプレゼントです(^^)
たしか、ヘンテコなタイトルと表紙のぶたが可愛くて、子どもの私は手に取ったと思います。
読んでみると面白くて、他の「はれぶたシリーズ」も読み、アニメも見て楽しんでいました。
でも当時の記憶は、空からぶたが降ってくる場面とアニメ化ぐらいです。
あれだけハマっていたのに、ぶたが降ることしか覚えていないなんて。
今回のチャレンジで読み返してみて、十円やすの両親が印象的でした。
本当に起こるはずがない、ミョウチクリンな“あしたの日記”の通りに行動する大人たち。とても自然に真剣に。
お母さんは鉛筆をカラッとてんぷらにして、お父さんがバリバリと美味しそうに食べます。
そして「やっぱり、HBから、3Bくらいが、やわらかくて、うまいな」と言っちゃう始末。面白いよ、父ちゃん、母ちゃん。
“あしたの日記”のせいなのですが、「面白いことを、まじめに」やる大人はいいなぁと素直に思いました。
作者のあとがきには、このように書いてあります。
読みやすくするため、原文のひらがなを一部漢字に変換しています。
::::::::::
(中略)
自分の感じたこと、考えたことはちゃんと言えるようにならなくちゃいけない。
ばかなことをはっきり言えなくちゃいけないんだ。人に笑われても、怒られてもいいんだ。
学校では教科書を覚えれば良いかもしれないが、遊びには教科書はない。
自分で新しい遊び方を作らなきゃ面白くない。
それと同じで、大人になったら自分の教科書は自分で作らなくちゃいけないんだ。
だから、今のうちから、いろんなことを考えることのできる頭をつくっておくことだ。
きみもあしたの日記を書いてみよう。
:::::::::::
子どもの頃、これができなかった私は、きっと今とりもどそうとしている。
「はれ ときどき ぶた」
作・絵:矢玉四郎
出版社:岩崎書店
定価:1,100円(税別)
ISBN:9784265916139
次回は、中高生編です。
過去のブックカバーチャレンジはこちら
コメントを残す