BOOKカバーチャレンジ 4日目「中高生編」
中高生の頃は、ハリーポッター以外にどんな本(文字)を読んだかよく覚えていません。
学校と家の往復で、勉強したり絵を描いたりする毎日でしたね。
だから、一番ハマっていただろうマンガにしました。
「金田一少年の事件簿 2巻」
原作:金成陽三郎 漫画:さとうふみや
出版社:講談社
定価:600円(税別)
ISBN:978-4063607741
金田一は同級生の結婚式に出席するため、
幼なじみの七瀬美雪と共に『異人館村』を訪れた。
ところがパーティー直前に見てしまったのは『首のないミイラ』。
『七人目のミイラ』の呪いが異人館村にふりそそぎ・・・・
謎が絡み合う!
(本作あらすじより)
この作品は、1992年10月に週刊少年マガジンで連載スタートしました。
少年誌 初のミステリー漫画です。
その2年後、週刊少年サンデーで「名探偵コナン」が開始。
当時コナン派か金田一派かと分かれていて、私はだんぜん金田一派でした。
いまでは、お客さんや子どもたちの影響もあってコナンも大好きです。
マンガの他に、アニメ・実写ドラマ・小説・ゲームなど、多方面でメディア展開をしています。
この2巻には「オペラ座館殺人事件」の解決編と、「異人館村殺人事件」の事件編が収録されています。
20年以上も前の本なので茶色くやけて、開くたびに古い紙のにおいがするのが感慨深いです。
なぜ2巻かというと、子どもの頃に弟がおこづかいで買ってくれた誕生日プレゼントだからです。
表紙のイラストが金田一らしくて、気に入ったのでリクエストしました。
しかし内容は、シリーズ最多人数が殺される怖い事件なのです・・・。
子どもながらに、金田一は恐々読んでいたのを覚えています。
初期の金田一でも、この異人館村、学園七不思議、悲恋湖伝説は随一だと思います。
それでもストーリーが面白くて、毎回ワクワク・ハラハラしながら読んでいました。
いつも絶妙なタイミングで話が途中で終わるので、その度に本を抱えて身もだえしていましたね。
私が思う「金田一少年の事件簿」最大の魅力は、「例外はない展開」です。
よくある「主人公は死なない」とか、「友だちだから殺されない」とかは金田一には当てはまりません。
現実と同じように、誰でも殺されるし誰でも犯人になります。何度も驚かされました。
だからこそ、犯人は誰なんだろう?と緊張感をもって読めるのです。
大人になって読み返して感じた魅力は「犯人の動機」です。
子どもの頃はそんなに気に留めてなかったと思いますが、少年マンガで良いのか?と思うほど迫真。
こんな惨い目に遭ったら、そんな事するのも分かる気がしてしまうほどです。
「オペラ座館殺人事件」の動機は胸がつまるものがあって、近年の犯人目線のスピンオフ漫画が笑えないほどです。
大人も楽しめるミステリー漫画。
単行本は品切ですが、1話が1冊で完結する文庫版があるのでいかがでしょう(^^)
「金田一少年の事件簿 2巻」
原作:金成陽三郎 漫画:さとうふみや
出版社:講談社
定価:600円(税別)
ISBN:978-4063607741
最初から読むとさらに面白い!
次回は、書店員編です。
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